art.98 人生の質

歳を経るにつれ思う事がある。

人生は長さも大切かもしれないが、それ以上にどう生きているかという質の方が重要だと思うのだ。

なぜなら、一回りもふた回りも年下の人から学ぶ事が多々あるから。

年下のくせになんて思った瞬間、きっとそれは自分で自分の人生の質を落としている。

気をつけよう。

art.97 良いものを保持する

誰しもが、形あるものないもの問わず、良いものを持ちたいと思う。

それには当然、良いものと悪いものの区別をつけることが要求される。

故に、良いものを保持するには、ありとあらゆるものを試さなくてはいけない。

art.96 美しさ

僕らは美しいものが好きである。

では、美しさとは何か?

みんなに共通する美しさはあるのか?

これを自分なりに考えることには意味がある。

なぜなら、自分だけが美しいと思っても他人が醜いと思っていたら、それを「美しさ」と言ってはいけないから。

あなたが思う美しさと、誰もが思う美しさ。

誰も何も信じられない世の中で、そんなものがあったら素敵だと思わない?

さあ、考えよう。

art.95 おばさんの恋

最近よく行くカフェに常連のおばさんがいる。

そのおばさんは毎日足繁くそのカフェに通う。

その目的はただ一つ。

好きな男性バリスタがいるからだ。

なぜわかるかって?

尋常じゃないくらいのラブ視線を彼へ注入し続けているから。

そして、そのおばさんは年甲斐もなくといったら失礼だが、バリスタと話すときは、びっくりするくらいの甘え声で話す。

その声を聞いた周りの客は必ず二度見する。

それほどの甘い声・・・

 

そんなおばさんはカフェにいる間は、彼の姿をずーっと目で追っている。

その視線の先で、バリスタが若い女性のお客と話し込んでいるところを見るや否や、おばはんは、幼き子が見たら絶対に泣くであろうなまはげの如く恐ろしい表情を浮かべる。

おばはんの恋心を他人が兎や角いう必要はないが、その鬼神のような表情はやめたほうがいいと思う。

だって怖いから・・・

art.94 読書ペース

哲学書を読めば読むほど知らないことが増えていく。

それも加速度的に。

だからますます哲学書を読むペースが遅くなる。

でもその代わり、理解の深さは増している(気がする)。

本心から言えば、もっと哲学書を読みたい。

けど今の僕のレベルではハイデガーを読むのに数年かかる。

しょうがない。

それが現実。

でもその現実は変わりつつある。

だって、昨日読めなかった哲学書が今日は読めている(気がする)のだから。