人は効率を求める。当たり前だ。火を起こすのに毎回火おこし棒を使っていたら大変である。マッチやライター、コンロといった効率が僕らの生活をよくしてくれている事実がそれを物語る。
だから自然と効率を求める。1→2→3→4→5→6→7→8→9→10と順番に行くよりも、1→5→10の方が効率がいい。
だけど、もしかしたら飛ばした2や7にあなたが見つけたかった大切な何かがあるかもしれない。盲目的に10を目指して効率を選んだけど、本当に欲しかったものは、6だったのかもしれない。
読了することだけを目的とした読書は、こういったことが起きているのかもしれない。たまには一歩一歩時間をかけて読んでみてはいかがだろうか。