art.77 コンビニで買っているもの

「コンビニは冷蔵庫」

と発言する女性がいた。

自炊は全くしないらしい。

コンビニで買ったカットサラダも、袋にドレッシングを入れてそのまま食べるらしい。

なぜなら洗い物をしたくないから。

ずぼら女子ど真ん中である。

もちろん、彼女のスタイルなので他人があーだこーだ言うことはない。

 

考えたいのは、彼女が何を買っているのかだ。

自炊するには当然ある程度の時間がかかる。

食材を買ってきて、洗って、切って、調理して、食べて、食器を洗ってと。

それが、食材(食べ物)を買ってきて、食べて、で終わる。

4行程の短縮である。

今流行りの「時短」とでも言うべきか。

そう、彼女はコンビニで食べ物を買うと同時に、時間も買っていると言えるのだ。

 

この視点で世の中のサービスを見渡して見る。

溢れるばかりの「時短」セールである。

それでいながら、お金を払ってまで買った時間を無駄に浪費する。

まさに、人間とは素晴らしきかなである。

art.76 たとえどんなに美しい人でも・・・

美人な人と話をした。

彼女は美しい。だから彼女の周りには男だけではなく女性も集まる。

彼女に憧れる女性は「あの人のようになりたい」と思い、彼女に恋を抱く男性は「あの人と幸せになりたい」と思うのだろう。

そんな彼女との会話はたわいもない話。

でも話の最中彼女はこんなことを言った。

「自分に自信が持てなくて・・・」

あの人のようになれたらと思う人には信じられない言葉だろう。

でもそれが彼女の本心なのだ。

 

仮に誰もが羨む宝石を持っていたとしても、持っている本人が宝石だと思っていなければ価値はない。

さて、あなたは他人の宝石にばかりに目がいっていないだろうか。

あなたの中にも宝石はあるかもしれない。

もし自分には何もないと思うなら、それは磨いてないからなのでは?

宝石は磨かなければ所詮ただの石ころなのだから。

art.75 先に見つけるべきものは・・・

自分の将来に希望を灯すために学ぶのは素晴らしいことだと思う。

ただ学ぶだけにフォーカスしてはいけないとも同時に思う。

なぜなら、学ぶだけにフォーカスすると知識を得るだけに終わることが多いから。

結果、ノウハウコレクターになってしまう。

勿体無い。

是非とも、学んだ先にも視線を合わせてみてほしい。

両方が揃った時こそ、あなたが求める将来になるのだから。

art.74 美しい女性の秘密

スプリングコートの裾を春風になびかせ颯爽と歩く美しい女性がいた。

つい目がいってしまう。それは僕が男性だからではない。周りにいた女性も憧れの眼差しで見ていたから。

そんな視線の先にいる女性はスタイル云々以前に姿勢がとても美しい。

きっとあの姿勢を自然とできるようになるまでにはどれ程の規律を自分に課したのだろうか。

いや、きっと今でもその規律を守っているのだろう。

だから彼女は美しいのだ。

美しい人から学ぶことは多い。

art.73 バリスタからのプレゼンで美味しいコーヒーに出会う

最近よく話すようになったバリスタからこんなことを言われた。

「私は、一番好きなコーヒーをお客さんにはお伝えしないようにしてるんです。だってそれを言うと、他のコーヒーはダメ、みたいに伝わっちゃうし、それだとコーヒーを作ってくださっている農園の人たちやそれに関係する人たちに申し訳ないから。でも、これだけは別格。今まで出会ってきたどんなコーヒーよりも美味しい。山本さんだけには言っちゃいます。」

1杯1800円のコーヒーは確かに美味しかった。

高いから美味しいのではない。美味しいものは大体高いのである。

値段を理由に出会いを拒否するのは勿体無いと思う今日この頃である。

art.72 集中できる環境

1日に15分でもいいから集中できる「環境」を作ることは大切だ。

ここで言う「環境」は場所だけではない。

自分の身体や体調、精神面も含めている。

風邪を引いているときは集中できない。

お伝えしたいのはこう言うこと。

人間関係も同様。

自分のことしか考えなく、自分がやるべきことは棚上げし、常に誰かから何かを奪おうとするステージの低い人間とは付き合うことをやめる。

例え、会社などで同じ場所にいなくてはいけないとしても、関係を断つ。

集中できる環境を整えることは人生にとってとても重要な課題だから。

art.71 努力が報われるためには

「努力は必ず報われる」と言ったアイドルがいた。

努力は報われるべきだという思いと、努力が必ずしも報われない現実。

その狭間で揺れ動く。

さて。

ここで考えたい。

努力が報われるかどうかをその時の環境や状況、わかりやすく言えば「運」に任せてしまってよいのかと。

いや、もっと正確に考えよう。

努力が報われる確度を自分の手で上げられないかと。

 

僕は上げられると考えている。

だからこうやって伝え続けている。

闇雲にラジオで喋って、日々適当に文章を書いている訳ではない。

いつも報われる確度を上げることを考えながら行動をしている。

 

その方法は何も特別な人だけが実践できるものではない。

僕みたいな凡庸な人間でも上げることはできる。

ただ一つだけ条件がある。

それは、結果がどうであれ努力をすることができることである。

art.70 自分の時間、他人の時間

自分の時間は大切にしたいと誰しもが考える。

それはつまり、他者も同じことを考えているということ。

このことを忘れてはいけない。

 

自分が知りたいからと何も調べず質問する人は、相手の時間の価値をわかっていない。

そういう人は、自分の大切な時間を誰かに無駄に消費されたとしても文句を言ってはいけない。

だって、同じことを自分がしているのだから。

相手に何かを頼むなら最低限自己で出来ることはするべきである。

それが人間関係のマナーだと個人的には考える。

art.69 品性

結果だけをよしとする。

そんな社会に生きている。

サラリーマン時代はこれが嫌で仕方なかった。

それは、そういう社会への嫌悪というよりも、そういう社会に自分を合わせている自分に対しての嫌悪だった。

別に結果を軽視するつもりはない。

結果は大切だ。

けど、その結果までの道程を無視した営みは人として「大切な何か」を失うような気がしている。

 

では、その「大切な何か」とは何か・・・?

品性。

結果さえよければいい人、結果ばかりを追い求める人は、総じて品がない。

あくまで個人的な意見だが、僕は大事な視点だと考え日々を生きている。

art.68 自分を確認するために他者がいる

自分が何者かをみんな知りたい。

自分には何ができるのかをみんな知りたい。

だから悩む。

だから自分探しという口実で海外に行ったりする。

でも結局わからない。

それは世界には自分しかいない的な目線で探しているからだ。

心のどこかで「自分はこういう人でありたい」というものがあるが故に、フィルターがかかる。

その恣意性2000%のフィルターを簡単に突き破ってくれるのが他者である。

だから他者の意見は貴重なのだ。

他者の声に耳を傾けよう。

きっと、自分一人では探せなかった何かのヒントを言っているはずだから。