art.7 せめておいしいものだけでも食べようかと思う

自分らしさはどこにある?

実家に居たときだからもう10年程前の話になる。ある深夜のバラエティ番組を見ていたら、明石家さんまさんがこんなことを言っていた。

「去年は見てなかった人もいるんやで」

これがどんな場面で言われた台詞かを説明すると、その番組は年に一度同じ時期に放送されるスペシャル番組で、そこで毎年恒例のやりとりによるネタを披露したところ、若手から「それ去年も見た!」とのガヤに対しての返しである。

続き様に(確か)今田耕司さんもさんまさんのネタに乗っかりひと笑い。当然の如く「それも(去年)見た!」とのツッコミ。それに対して

「去年見た人もまた新しい気持ちで見てくれるんやで」

流石の返しである。僕はこのとき思ったことがある。

「同じことでもいいから続けることは大切」

「新しさではなく持続が大切」と言い換えてもいい。僕はそれまで何かを始めようとする際、異常なほど「自分にしかできないこと」というオリジナリティを意識していた。そのせいかアイデアは星の数ほど浮かぶのに中々行動に移せない。なぜならすでに誰かが同じようなことをやっていたから。

でも2人のお笑い芸人を見て思った。「続けることでも新しいこと(笑い)は生まれるんだ」と。その意味では「新しさは持続の先に生まれる」と言ってもよいかと思う今日この頃。

さて、せめておいしいものだけでも食べて何事かを続けようかと思う。

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