art.108 人は差分にしか反応できない

「あの店美味しかったよね。」

こう言えるのは、他の店を知っているからである。

「これ安くていいよね。」

こう言えるのは、他のものを知っているからである。

だから、目の前にあるものが善いのか悪いのかを判断するには他を知らなくてはいけないのである。

そして、その判断は一方向より二方向、二方向より三方向、三方向よりn方向と、多ければ多いほどよい。

なぜなら、例えば、円柱は前から見たらただの長方形だが、上から見れば丸、だから壁がカーブしているのがわかるように、比べる軸は多い方が、正確に目の前のものを描写できるのだから。

故に、僕らは学ぶ必要があるのだ。

art.107 非日常がある日常

ホテルは身近な非日常。

エントランスから一歩足を踏み込んだ瞬間に空気が変わる。

少し背伸びをしつつも、どこかリラックスできるあの空間。

構造やインテリアはもちろん、ポーターやホテルマン、同じ空間を共有する宿泊客やビジネスマン、その全てが非日常を演出している。

そんな非日常でコーヒーを飲めば、一般的なコーヒーの5倍以上はする。

だけど、その価格にはコーヒー代だけではない価値が含まれている。

非日常の経験だ。

日常に霹靂したならば是非身近な非日常を取り入れてみてほしいと個人的には思う今日この頃である。

art.106 アイドルの存在

好きなアイドルを見て頑張れる。

そのアイドルはあなたのことを知らない。

でもあなたにとって、そのアイドルの存在は不可欠だ。

存在しているだけで幸せになれるから。

 

あなたは存在する。

人気アイドル程の影響は与えられないかもしれないが、あなたがいるだけで喜ぶ人が一人はいる。

例えば親だ。

あなたは自分の存在の意味を探し見つからないと悩むけど、あなたの存在、そのものが誰かにとっては価値となる。

故にあなたは生きなくてはいけない。

art.105 タレントを増やす

テレビタレントなんて言葉には馴染みがあるかと思うが、タレントとは元々は貨幣の単位である。

そこから重さとか技量とか様々な語義が生じて、今ではなんとなくではあるが「何かに長けた人」という意味が一般的に使われている。

芸能人がタレントと呼ばれる所以である。

とは言え、タレントの語源が貨幣の単位であると考えても、現代のタレントと呼ばれる人達は、自身が持っているタレントを増やしている人とも言えるだろう。

だから、長けた人なのである。

もちろん、最初から持つタレントの数は人それぞれだ。

2の人もいれば、5の人もいるし、10の人もいる。

2の人からしたら、10の人を羨ましく思うだろう。

けど、それを嘆いても仕方がない。

重要なのは、自分が持っているタレントを生きている間にどれだけ増やすかだ。

10を持っていてもそのまま何もせず溜め込んでいる人は自分の人生を生きていない。

逆に、2の人が3に増やし、4に増やし、5に増やしたところで命が尽きたとする。

10の半分の5タレントだが、きっと先ほどの10の人よりこの人は自分の人生に充実を感じながら死ぬのだと思う。

どちらを目指したいかは各々決めればいい。

art.104 何故に答えれるのは自分だけ

科学はHowには答えられるが、Whyには答えられない。

だからWhyの理由は自分で作るしかない。

でも自分勝手な答えではダメ。

なぜなら、自分勝手を突き詰めると人を殺めることも許容してしまうから。

だから学びが必要なんだ。

学ばない奴はWhyには答えられない。

故に世間に流される。