art.42 苦しみを内に閉じ込める

話せばわかる、は傲慢だ。人は優しいからこそ嘘をつくし、弱いからこそ騙される。

話さなければわからないこともあるが、話せばそこには嘘が生まれる。なぜなら言葉は入れ物だから。例え話し手が嘘をついてる意識がなくても、箱の中身は受け手が決めるもの。受け手が思っていたものと違うと思ったら、それは話し手が嘘をついたことになるのだ。

だからこそ、時には沈黙が必要だ。沈黙の最中は不安や苦しみが生まれる。人はそれを誰かと分かち合いたいとすぐに思う。一人では耐えられないと思うから。

でもそこは踏ん張る。その苦しみを内に閉じ込める。外に出したって嘘だと思われる可能性があるのだから。

苦しいのは嫌?その苦しみはあなただけのものだ。大切にすべきだと思うが違うかな?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です