art.12 せめておいしいものだけでも食べようかと思う

痩せマッチョ

痩せマッチョを目指すらしい。今日ジムでそんな会話を聞いた。不思議な言葉である。「痩せ」と「マッチョ」。相反する概念なのにそれが疑問もなく受け入れられている。言葉の柔軟性というか懐の深さというか、そんなものを感じる。

でも「痩せマッチョ」が指し示す実体を見れば「痩せマッチョ」という言葉と実体が必ずしもイコールでないことに気づける。

痩せマッチョは、単に痩せているだけなのだ。骨と筋肉と贅肉と皮。贅肉がないので筋肉の上に直接皮があるだけ。マッチョとは言えない。

「痩せマッチョを目指す」とは、痩せたいのか、それともマッチョになりたいのか。僕には理解できない目的なのである。

せめておいしいものだけでも食べようかと思う。

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