art.9 せめておいしいものだけでも食べようかと思う

伝わる文章とは

いきなりの結論だが、伝わる文章とは「相手のことを想って書いた文章」のことである。

誰かに何かを伝えるために人は文章を書く。読む人がいないのに文章を書くはずがない。この当たり前を忘れなければ語彙量が少なかろうが、文法を多少間違えようが伝わる。

逆にお勉強熱心な人がお勉強で得たテクニックを駆使し、一見きちんとしたもっともらしい文章を書く。でも伝わらないことは多い。それは先ほど言った当たり前を忘れているからである。

ラブレターを書くとする。テクニックを駆使しようとするだろうか。しないはずである。自分の中のほとばしるパトスを書きなぐるはずである。

そして翌朝読み返し我に返り恥ずかしい思いをする。だけど想いは止まらない。何度も何度も書き直すラブレター。そこには溢れ出るエロースが入魂された文章が現れる。それを相手に届ける。

結果はどうであれ書き手の想いは伝わるはずだ。たぶん。

せめておいしいものだけでも食べ次に繋げようじゃないか。

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