art.5 せめておいしいものだけでも食べようかと思う

運動するだけじゃ痩せない理由

何をするにも基礎は大切である。その具体的なものは運動だろう。あなたも何かしらの運動をしたことがあるかとは思うが、最初は基礎練をさせられたと思う。その単調さに嫌気がさしてやめてしまう人、試練をくぐり抜けてスポーツの醍醐味を味わう人、様々かとは思うが基礎が大切だということに異論はないだろう。

基礎を習得するには反復が必要だ。ブルース・リーは「Don’t think,feel!」と言ったが反復の目指すものは反射なのだからリーが言いたいこともわかる。だからプロだろうと素人だろうと反復練習は欠かさない。

ただ最近のスポーツ科学では新しい知見が取り入れられている。

もちろん基礎は大切なので「基礎練なんて意味ない」的なことが言われているわけではない。新しい知見の対象は「反復」の方で、反復によって生じる「慣れ」を必ずしもよしとしないのである。

その理由はこうである。「慣れ」は脳への刺激が次第に薄くなる。これは感覚が薄れていくとことを意味し、鈍感なアスリートが競技でよい結果を残せますか?ということ。単純明快。

イチローさんや室伏さんの練習風景をテレビで見た人もいると思うが、彼らの練習に昭和のスポ根的要素が1mmも感じられないのはこう言った背景があるから。

これは僕レベルでも実感できる。毎日足繁くジムに通うが同じメニューの繰り返しでは身体組織の変化は薄くなる。故に、ビルダーがトレーニングメニューを定期的に変えるのは概ね正しいのである(僕はビルダーではないが)。

ただ運動を定期的にしている人ならわかってもらえると思うが、メニューを考えるのは結構大変。だからトレーナーという職業が成り立つ。逆を言えば考えられない人はお金をかけて向上するか、慣れたまま停滞するかのどちらかである。

運動をしても痩せない理由の一つには、反復による慣れがある。

せめておいしいものだけでも食べようじゃないか。

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